そんなものじゃあもう私の欲は満たされない
もっともっと大きなものじゃあなきゃ
自分で生み出す欲望には自分の力じゃあもうかてないの
一度この身で覚えてしまった快楽は二度と忘れられないの
所詮穴にはまってはもがいて時期にその痛みが快楽となるだけの事
一度味わってしまった蜜の味は死ぬまでこの舌にまとわりつく
忘れられないのは貴方の香水の薫りでもなくきっとこの味なのでしょう
一度感じてしまった恐怖はその度私に逃げるという行為を学習させる
臆病者は弱虫ではなく学習を積んでとても賢いのだと認めさせましょう
優しい手はすぐそばに差し出されているのに私は自ら手を伸ばせぬまま
優しさという空に浮かぶ儚い快楽なんて欲しくはないの
私が欲しいのはただ一つの空をも見下すような何よりも確かなもの
それがこの世の果てにあるのだとすれば私は目を閉じ祈りましょう
|
|